クチコミサイトって転職の時に活用すべきなの?
クチコミサイトって嘘ばっかりなんじゃないの?
クチコミサイトをどう活用したら良いんだろうか?
こんにちは、慎です。
転職時に気になるのが、「実際に入社をしてみたらこんなはずじゃなかった」というミスマッチです。
自分の人生を左右する転職だけに、間違ったでは済まされないのが本音のところ。
そのため、事前に入社をする会社の評判を調べて、しっかりと情報を集めた上で入社を決めるという人も多く存在します。
その際に役立つのは、第三者の情報が記載をされた転職版の口コミサイト。
実際に今でも働く社員の方の生の声や残念ながら退職をした元社員の方の声など、多数掲載をされています。
求人広告では決して記載をされない本音を知ることができます。
この記事を書いている人
- 人材業界経験17年目
- 転職経験3社
- ブラック企業での勤務経験あり
- 2000名以上の転職相談
- 1000社以上の支援実績
- ド底辺から社長賞受賞まで経験
- 現在は人材紹介に従事
転職経験ゼロの方を中心に、不安を取り除き安心できる転職ノウハウや、会社の「リアル」な側面を余すことなく解説しています。
今回の記事は、数あるクチコミサイトの特徴をお伝えし、あなたに合ったサイトを選択する方法を解説します。その結果、求人票では判断できなかった情報に触れることができ、転職活動を効率的に進められるようになります。
クチコミサイトはなぜ存在するのか?
転職サイトは採用をしようとしている企業が料金を支払っています。
そのため、運営会社にしてみたらお客さんになるため、実態として悪い部分があったとしても正直に書くことはできないのです。
そのため、基本的には求人広告においては、良い面が強調されていると考えてください。
そのため、求人広告の内容を鵜呑みにして入社をしてしまうと、思っていたイメージと異なり、早期で退職をしてしまう人も実際には多くいらっしゃいます。
そこで客観的な視点が記載をされているクチコミサイトを利用する方が昨今では増加しているという背景があります。
これは、クチコミサイト運営元が転職サイトも運営していたりするため、必ずしも真実しか記載をされていない訳ではありませんが、ユーザーが直接書き込みが行えるサイトゆえ、求人広告よりは真実を得ることが可能です。
そのため、本記事では、私が勤めている企業の評判を入社前に見た求人広告と比較をして検証をしています。
求人広告で記載をされている内容と、口コミサイトで記載をされている内容では、どちらが真実が記載をされているかが本記事を通じてわかるようになります。
そのため、あなたの転職活動において、ミスマッチを減らすための真実の情報にたどり着く方法をお伝えすることができます。
代表的なクチコミサイトはどんなものがあるのか?
いずれも大手の転職サイトを運営している会社が多いことがわかります。
転職サイトでは伝わりきれなかった企業のホンネをクチコミサイトで伝えることによって、求人広告の信憑性を高めます。
そして応募促進をすることを目的に運営しています。
基本的にはいずれのサービスも会員登録を前提としていて、各サービスで求められる必要情報を入力することで該当の企業のクチコミが見れるといった仕組みになっています。
またこの事前に求められた情報は転職サイトのスカウトサービスなどにも活用をされることがあり、転職の意思が無い方でも、メールを受け取る可能性があるのは注意したいです。
また今回の記事では、特徴的な6つのサイトのみコメントを記載しています。
主要の6媒体を選択しましたので、クチコミを収集する上では不足はないと思います。
転職時にクチコミサイトを活用する人はどれだけ存在をするのか?
先ずは、転職を行う際に、企業研究を行っている方の割合を記載します。
また、その情報収集過程で何を気にして調べているのかをアンケート結果を踏まえて解説をします。
本アンケートからもわかる通り、転職活動を行う際には84%もの方が事前情報を収集しています。
当然ですが転職を行う際には徹底的にリサーチをして自分に合っているかどうかを検討していくことは転職活動の第一歩目と言われます。
上記は情報収集の中で活用をしているものを一覧として出したアンケート結果となります。
ご覧の通りクチコミサイトは転職サイトや企業ホームページと並ぶぐらい活用をされている様子が分かります。
活用をしている方にお聞きをすると、転職サイトで募集を見た後に企業のホームページに行き、会社の理解をした後に労働環境などを把握するためにクチコミサイトを利用しているという方が多い事が分かりました。
クチコミサイトの特徴について
各サービスは独自性を持って運営をされているため、どれが良いという一概な評価はすることはできません。
特定の職種に強かったり、外資や国内企業などの属性も影響をしていたり、掲載件数が多いなどの特徴もあったりと様々でありします。大事なことは自分にあったクチコミサイトを中心に活用することです。
そのため、様々なサイト比較を通じて正しい情報を見極めるといった事が重要なのです。
これから、それぞれのクチコミサイトの特徴について説明をします
転職会議(株式会社リブセンス)
最年少で上場企業になった社長が運営する株式会社リブセンスが運営しているクチコミサイトです。
同社はもともと転職祝い金などの仕組みを転職サイトに取り入れたりとインターネットを活用したサービスを展開していて、注目をされる企業です。
上場をしていることもあり、信頼性は高いです。
現状アルバイト「マッハバイト」と中途採用支援の「転職ナビ」を運営しており、クチコミサイトも先駆けて展開をしたことで非常に知名度の高いサイトとなっています。
このサイトの最も大きな特徴について
一言でいうと、国内最大級です。クチコミ掲載数も300万件以上と膨大な数に上ります。
大手の会社から中小の会社まで様々な企業のクチコミが登録をされています。
また職種に関しても営業職からエンジニア職、企画職問わず掲載がされているため、間違いなく登録をしたいサイトのひとつとなります。
基本的には求人募集をしている会社であれば必ずクチコミが存在しているのではといえるぐらい情報充実度が高いです。
また情報の中身も仕事内容にや社員(元社員)の声などで分類をされており目的の情報までたどり着くのは容易です。
そして転職サイトとも連動をしており、クチコミサイトから良い評判の会社を見つけたら応募情報ページまでのリンクが秀逸です。
他の転職サイトで掲載をされている求人も含めて紹介をしているので情報の検索性が秀でています。
こんな人にオススメのサイトです
- 幅広く応募企業を探している段階で、リサーチを効率的に行いたい方
- まずはどこのクチコミサイトから登録をしておくべきか迷っている方
- 良い評判の会社に勤めたいというニーズが第一な方
- 年収などの相場がすぐに判断できるため、給与を比較する時には調べやすい
この部分はちょっと使いにくい
回答が【良い点】と【気になること・改善したほうがいい点】に絞られます。
漠然とした質問項目ゆえに、ユーザーの書き方が細かいものや、荒いものまで多数存在をします。
そのため、情報の乏しいクチコミも多く情報取得度といった部分は少し課題が残ります。
openwork(オープンワーク株式会社)
もともとはVorkers(ヴォーカーズ)という巨大なクチコミサイトの名前が変わりました。
今はOpenWorkとして運営をしています。
2021年9月現在、掲載をされているクチコミ数は「160,097件」にも及びます。
運営会社はオープンワーク株式会社となり、親会社には有名な人事系コンサルティングを行う「株式会社リンクアンドモチベーション」なので、信頼性は高いサイトとなっています。
このサイトの最も大きな特徴について
大手企業を中心としたクチコミ投稿が目立ちます。
逆に中小企業の投稿についてはさほど情報として多くなく、目指すべき業界や企業の規模などによって優劣が分かれるサイトです。
但し、大手企業の口コミ数は転職会議を上回る件数ゆえ、一つの企業を深堀りをしてリサーチをしたいという方には使いやすいサイトとなっています。
また質問項目においても8個(組織体制・入社前後のギャップ、働きがい、女性の働きやすさ、ワークライフバランス、退職検討理由、企業分析、経営者への提案)など多岐に渡っており、細かな情報の取得が容易です。
またこのサイトはクチコミサイトとしての定評がありますが、求人広告機能も備わっています。
つまりクチコミを閲覧しながら良いと思ったら募集概要のページも併設されていて、そのまま応募をすることが可能です。
こんな人にオススメのサイトです
- 大手企業を中心に転職活動をしている人
- とにかく1つの会社を徹底的にリサーチをしたい方
- 求人とクチコミのリサーチをワンストップで行いたい方
- スカウトサービスも受けることが可能
この部分はちょっと使いにくい
基本的に登録条件としては自社の情報を入力することが求められます。
つまり自分の会社の情報を入力をすることで、クチコミサイトの充実が図れる反面、他社のものも見ることができるようになります。
ゆえに登録がほかサイトと比較をすると若干手間に感じます。
また登録をすると企業からのスカウトメールも送られてくるようになります。
そのため、転職は考えていないけれども情報収集の一貫としてクチコミサイトを利用したいというニーズの方は少し使いにくいかもしれません。
Lighthouse(エン・ジャパン株式会社)
求人大手企業のエン・ジャパン株式会社が運営するサイトです。
同社は若年層向けの「エン転職」ミドル層向けの「ミドルの転職」などの中途採用サービスだけでなく、若手優秀層の利用する「Ambi」など様々なサービスを展開しています。
いずれのサイトの特徴でも挙げられますが、とにかくユーザーインターフェースが素晴らしいです。
このサイトの最も大きな特徴について
前述の通り、投稿されたクチコミを分析して、8つの項目(会社の成長性・事業の優位性・実力主義・活気のある風土・20代成長環境・社会貢献、イノベーション、経営陣の手腕)など独自性ある項目がクチコミサイトの質問にあります。
またその結果をグラフに表しており、何が強みで何が弱みなのかを瞬時で把握することができます。
また、エン・ジャパン株式会社の強みとして大手企業だけの取引では無く中小企業への取引も強化をしていることから、クチコミで掲げられる会社は地元の企業なども掲載をされていたりします。
そのため、網羅性といった部分は非常に強みとなっています。
また面白い特徴としては女性のクチコミという項目があり、性別での感じ方という部分にも着目したサービス設計になっています。
こんな人にオススメのサイトです
- 無名な企業に応募をしようとしているが情報が欲しい人
- とにかくスピーディに様々な企業を比較検討をいていきたい人
- 20代〜30代の若手人材の方
- 女性で転職を検討されている方
この部分はちょっと使いにくい
実は最も使いやすいと感じたのが、このサイトであまり使いにくい点が挙げられなかったのが正直な回答となります。
会員登録をしなくても少しばかりの情報であれば目にすることができるようになっていて、実際に自分に使えるサイトかどうかの所感は登録前に確認できるようになっています。
ただ強いて欠点を挙げるとすると掲載をされている情報が少し古いものが多いことがわかります。
2018年頃の情報を閲覧したとしても今とは異なっている可能性が高く、情報の鮮度といった部分では少し改善が必要だと感じています。
キャリコネ(株式会社グローバルウェイ)
キャリコネ転職(中途採用サービス)やGLOBALWAY AGENT(人材紹介会社)などを運営する同社で、現在のクチコミ数は「620,558社」となっています。
キャリコネの特徴ですが営業職系か技術職系の職種が中心の転職サイトとなっており、クチコミサイトも同様にどちらかの職種のものが多い傾向です。
管理部門系や医療系などの仕事においてはクチコミ数としてはあまり多くありません。
このサイトの最も大きな特徴について
自身がコメントをしたものを、誰かの転職に役立ててもらうという思想が全面にでているため、投稿者のアドバイスといった項目があり、それを参考にしながら面接などの対策が立てられるようになっています。
クチコミサイトは事実ベースでの記載をされていることが多いのですが、このように転職者自らが感じた所感などが記載をされていると、役立つ情報として得ることができるようにないります。
こんな人にオススメのサイトです
- エンジニア職や営業職などにおいて転職活動を希望されている方
- 面接で気をつけるべき点など、実際に面接を受けられた方からのアドバイスが確認できる
- 給与明細などの詳細が開示をされており、月給の内訳を把握することができる
- 残業時間などの平均値が記載をされており労働環境などを垣間見ることができる
- 会員登録はGoogleアカウントやYahooアカウントでできるため1分で情報までたどり着ける
この部分はちょっと使いにくい
掲載企業数は多く感じますが、10年前のものなど非常に情報が古いものが目立ちます。
最近のクチコミ内容は合っても少数のため、あまり多くの情報を入手することができません。
また適宜広告などが掲示されるようになり、多数のページを見ようと思うと少し手間に感じることがあります。
また中小企業などのコメントはあまりなく、該当しなかった場合に類似のコメントが検索によりヒットをして出てきますが、困惑をしてしまうようなサイト設計になっています。
正直あまりオススメはできません。
indeed(株式会社リクルート)
indeedは厳密にいうと転職サイトではありません。企業の転職情報ページなどをクローリングする検索エンジンです。
そのため、クチコミというワードにおいてもクローリングにより収集をしてくれます。
株式会社リクルートが運営するものですが、掲載先は様々な企業の主観によって書かれたページがでてくるようになります。
会員登録は不要で、すぐに利用をすることができます。
このサイトの最も大きな特徴について
なんといっても検索エンジンなため日本のあらゆる情報を網羅しています。
その数は他サイトよりも膨大な数となっており、多くの情報を手に入れることができるようになっています。
フォーマットに関しても定められたものがありません。
書き込む人の自由な意思の元記載をされるために、「あっ」と思うような情報に巡り会えたりします。
こんな人にオススメのサイトです
- 幅広くクチコミを検索してみたいと思う方
- 大手のクチコミサイトにはない情報をリサーチしたい方
この部分はちょっと使いにくい
クチコミというワードが含まれていないとおそらく検索対象としてひっかからないのかと思います。
とにかく企業によって多かったり少なかったり情報の濃淡がまちまちです。
また、記載内容においてはフリーフォーマットということもあり、思いがけない情報を見つけられることは良いです。
しかし、とにかく見にくく、収集をしていく目的で利用をすると、少しつかいにくいと感じる点が挙げられます。
はたらくホンネ(株式会社カーボン)
掲載しているのは、年収・月給・ボーナス・残業代などのお給料情報だけではありません。
残業時間や有給休暇取得率などがどういった状況なのかといった勤務状況や社風が詳細に記されています。
また社内恋愛・職場結婚についてなども、実際に働いている社員や元社員、アルバイト・パートなどの非正規雇用の従業員にしか知ることが出来ない情報を登録なしで書き込むことができるようになっています。
このサイトの最も大きな特徴について
転職サイト大手のdoda(パーソルキャリア運営)などと連携をしていて、求人情報も併せて確認ができます。
そのままdodaが編集をした広告記事がそのまま全文で閲覧が可能な状態になっているため、dodaをメインで活用している人には利用はしやすいサイトです。
こんな人にオススメのサイトです
- 転職サイトはdodaをメインに利用をしている方
- ブックマーク機能などを用いて、気になる求人を保存したい方
この部分はちょっと使いにくい
情報量が圧倒的に少ないです。
また、同じ会社だったとしても掲載をされていない項目があったりととにかく情報取得に関しては不十分さが否めません。
そして情報の鮮度も少し古いものが目立ち、dodaを転職で活用していないと、あまりオススメできません。
口コミサイトはひとつではなく、複数登録をするほうがよい
上記のように、各社によって情報の粒度はまちまちです。
否定的・肯定的に傾向が寄っていて、各社を眺めてみて、俯瞰をして情報を得るようにしなければ、断片的な情報になりかねないと感じました。
その点を踏まえて、口コミサイトを利用する中で、このように使うと良いという例を上げてみたいと思います。
点数などを各社で並べてみて、平均点を出してみる
各社、グラフで点数化をしている数値が確認できるような仕様になっています。
例えばopenworkでは働きがいを4とつけているけれども、転職会議では2とついている項目もあったりします。
どちらが真実味を帯びているのかは内容を確認してみないとわかりません。
仮にアンケート回答者が退職をしているものが多ければ不満を述べるために、このサイトを利用したと考えられ点数は低くなる。
逆も然りではあるが、どのような意見の集合体が点数として出ているのかの確認は特にオススメしたいです。
特徴を箇条書きで記載をしてみて、一覧としてまとめてみる
口コミサイトには多くの特徴があります。
例えば、ワークライフバランスが整っているということをA社のサイトで見つけたとしよう。
B社には実際どんな点がワークライフバランスとして整っているのかという詳細が記載があったならば、この情報をつなぎ合わせることができれば「◯◯という点においてワークライフバランスが高い企業である」と結論づけることもできる。
転職サイトに記載をされているものと比較をして、事実を確認する
残念ながら、口コミサイトに書かれている内容とは逆の記載が求人広告に書かれていたフシもありました。
結論、この項目においては口コミサイトに記載をしている内容が事実ではありました。
このように口コミサイトに書かれていることが、イコール求人広告にしっかりと反映をされていない場合もあり、情報の信頼度という部分は比較をして検討をすることが必須であるとわかりました。
口コミサイトの活用は自分の転職活動の判断をする場面では是非活用をしたい。
断片的に読み込むのではなく、比較をして実際はどうなのかという視点を持ちながら読み込むことが重要。
下記は当サイトのまとめ記事になっています。転職初心者が最短期間で実現する方法をイチから順番に解説をしています。ご覧いただくことで、いざ転職を考えた時に「無駄なく、効率的に、誰よりも可能性高く」行えるようになるので必見です。
コメント内容は、丁寧に拝見させていただきます!