こんな方の悩みに解決する記事を書いています

面接で「何か質問はありますか?」と尋ねられるパターンがお決まりではあるけど、いまいちピントがあった質問ができた試しがない。



よく事前準備をする中で、逆質問の良い例などを紹介するページは見かけるんだけど、よくないパターンの回答例については情報が少ない。



逆質問って、そもそも何の目的で行っているのかがわからないので、どんな回答をすることが適切なのかがわからないんだよね。
こんにちは、慎です。
私自身、転職支援をしている傍ら、企業の人事担当者の面接に同席をして、面接官トレーニングをすることもあります。
その中で実際にあった候補者からの逆質問で「あっ、この質問はないな」と思ったことについて解説をしていきたいと思います。
逆質問は候補者の意欲や主張を伝える絶好の機会ではありますが、
質問内容を間違えると面接官を困惑させてしまうだけでなく、悪い印象すら与えかねまいものゆえ、慎重に質問をしていくことが求められます。



今回の記事では、悪い印象を与えてしまった逆質問を紹介し、その質問がなぜダメだったのかという点について解説をしていきたいと思います。
今回の記事をお読みいただく前に、好感を持たれる逆質問のテンプレートを過去記事にて紹介をしておりますので、ぜひご覧ください。
その上で、実際にあった良くない回答例について解説をさせていただくことで、面接にあった逆質問の答え方を身につけていただくことができます。


この記事を書いている人


- 人材業界経験17年目
- 社長賞受賞経験あり
- 2000名以上の転職相談
- 1000社以上の支援実績
- 求人広告経験
- 人材紹介業経験
転職経験ゼロの方を中心に、不安を取り除き安心できる転職ノウハウや、会社の「リアル」な側面を余すことなく解説しています。
この記事では逆質問で失敗する例を紹介します。ここで身につけた観点を面接で意識することで面接がより良いものになることをお約束します。実際にあったNG例なども紹介をしていますので最後までお読みください。
少し大枠を話しますが、逆質問で「嫌われる質問」の特徴



逆質問をした時に、なんか盛り上がりがなかった例が思い起こせるんだけど、
それって嫌われる質問をしちゃったのかな。



一般的な話になるかもしれないけど、
嫌われる質問の傾向っていうのはあるよ。その点を先ずは解説していくね!
質問が抽象的で、人事が答えにくい問いかけはNG



御社は今後どのような展望を描いているのでしょうか。
この質問は良くありがちですが、人事からすると非常に答えにくいものです。
なぜならば「御社」と言われると全社を指していると考えられますが、今後の展望に関してはいろんな回答があり、人事としては何を回答すれば良いのか困ります。
例えば、全社では「DX戦略」を推進していくとしても、部門としては「管理体制の強化」などを推進していくフェーズにあるということも往々にしてあります。
そのため御社という抽象的な質問をすると、全社なのか、部門なのか、それともチームなのかという単位がわかりません。
このような質問をする場合には、下記のように伝えると良いです。



全社ではDX戦略を推進していると拝見しました。
そのため、私の配属をされる部署でも同様にDX戦略を推進していく予定でしょうか。
このような質問をすると、全社のDX戦略という大方針をしっかりと事前準備をしているなという印象を与えた上で、自部門においても全社に従い、同様の戦略を進めていくのかという確認までできるので、質問としては非常にクリアです。
人によって捉え方が異なる質問は極力NG



会社の雰囲気はどんな様子なのでしょうか。
おそらく、この質問は社員のコミュニケーションの仕方や、発生頻度、どんな会話が日常起きていて、和気藹々としているのか淡々としているのかなどの漠然としたイメージを把握したいと思いした質問なのではないでしょうか。
しかし、これは人によって捉え方が大きく異なるものゆえ、ざっくりと質問を受けても答えにくいものです。



配属される部門では平均年齢が何歳ぐらいで、普段みなさんは業務時間外ではどんな会話をされているのでしょうか。
こちらの質問であれば、仕事をする同僚がどのような人で、どんな行動をしているのか、それが自身にあったものなのかを判断したいという意図が伝わり、回答しやすくなります。
このように雰囲気といった漠然となりやすい項目に関しては焦点を絞ってあげて質問をすると、ぐっと印象は良くなります。
面接と関係ない質問はNG



今後の経済動向について御社はどのように考えていますか?
おそらく質問の意図としては、現在の経済動向を、同社がどう察知をして、どのように企業運営をしていくのかを把握したいための質問かと思います。
一見関係ありそうなもののように聞こえますが、経済動向を読み解き、戦略を組み立てるのは経営者の仕事であり、
ほとんど現場には開示をされていないようなことゆえ、人事担当者にヒアリングすると困惑します。



差し支えない程度でご教示いただきたいのですが、コロナ禍によって経済の先行きが見えにくい状況ではあると思いますが、その中でも御社はどのような領域にビジネスを見出していますか?
このように「コロナ禍」という今を軸に、経済状況が見えにくい今をどう切り開くのかを「差し支えない程度」という言葉をおくことで、人事の主観で答えてほしいというメッセージとして伝えています。
そのため、人事担当としては主観で答えることができるため、ピントが合いやすいです。
質問の意図がわからないものはNG



不採用になる人ってどんな人ですか?
もちろん不採用になりたくないという気持ちはわかりますが、なぜ不採用になる理由を知りたいのかが不明確であり、且つその回答を人事が行なったとしても、選考上や入社後に必要な情報ではありません。
入社をして活躍をするための情報以外のことに関しては極力控え、内容に即した質問をするようにしましょう。
実際にあった、驚く逆質問



逆質問って質問をするセンスも問われるので難しいわね。
ただ、過去に絶対にNGな質問ってどんなのがあったのか教えてほしいな。



そうだね、嘘のように聞こえるかもしれないけど、
実際にあった逆質問でこれは絶対にNGでしょ。というものを集めてみたよ。
御社は過去にパワハラで告発されていますが、今は改善されていますか?
これは、一言で失礼です。過去の出来事でも自分に関わるものであれば関心があるのは当然かもしれませんが、当然そのような不祥事が今でも存続をしていたら事業運営自体ができていないため、改善をされているはずです。
相手の聞かれたくない過去を掘るような質問に関しては、相手の気分を害してしまうために絶対にNGです。
御社は業績低迷をしていますが、復活の兆しはあるのでしょうか?
会社は業績低迷をすることもあります。当然ながらその状況を脱したいために試行錯誤進めていくものです。
業績が低迷をしていることを復活は難しいんじゃないかと伝わるような質問は上記同様、人事担当者の気分を害するようなものであり、これもご法度です。
ましてや、業績低迷で会社が倒産するような状況だった場合には人の採用も抑制しているはずですし、何よりも業績低迷をしている会社に「なぜ志望したのか」という疑問すら与えかねません。
開示されている平均給与が低いのですが、高い方はどのくらいなんでしょうか。
給与というナイーブなものです。
且つ人によっての高低があるものが給与だとすると、これを質問することで、結局報酬面しか興味がないのかなという印象を与えかねません。
当然給与に関しては働く以上気になるものですが、面談初期ではあまり言わず、最終的に内定が出た段階で交渉をするなど、面接の状況を鑑みた上で質問をする必要があります。
有給消化100%を目指しているんですが、可能ですか?
休みというのも、もちろん権利の一つなので、質問をしたい気持ちはわかりますが、休みを取得することばかりが前面になってしまうと、人事からは「働く気があるのかな」と思われてしまいます。
有給などについては面接の最終段階になってきたときにヒアリングをするようにしましょう。
質問はありません
これはよくあるパターンでついつい言ってしまいがちなことですが、質問を求められた時に「質問はありません」と答えるのは、あえて不採用に向かっていっているようなものです。
人事は意欲を測るためや、質問の仕方の的確さなどを判断するために、逆質問を投げかけています。
この背景を知らず「質問はない」と答えてしまうと、一気に印象が悪くなります。
逆質問を求められた時には「選考・入社後」に関わる内容はもちろんのこと、端的にわかりやすく、人事が答えやすいような質問をすることが大事です。
逆質問は必ず求められるものゆえ、準備の段階で必ず用意するのが大事です。
下記は当サイトのまとめ記事になっています。転職初心者が最短期間で実現する方法をイチから順番に解説をしています。ご覧いただくことで、いざ転職を考えた時に「無駄なく、効率的に、誰よりも可能性高く」行えるようになるので必見です。


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