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こんにちは、慎です。
40代になって転職を決意したけれども、本当に希望とする求人がないと感じたことはありませんか?
そんな状況に陥ると、こんなネガティブな感情や疑問が出てきますよね。
- 応募ができる会社がないので、転職を諦めなきゃいけないのかな…
- 30代までは選べたのに、どうして40代になると転職先がなくなるのかな…
- 自分の市場価値がないのではと感じると、自信が持てない…
どうしても、制限をされる中だと、こんな感情を抱いてしまいますよね。
私自身、現職でも40代の方の転職相談を多く受けますが、このような気持ちを持って訪ねてこられます。
ただ、現職に居続けてもキャリアアップを見出すことはできず、残りの年数同じ会社に居続けることはできないと感じている方に対して解説を進めていきます。

この記事は下記のような方におすすめです!
- 現職で勤務を続けるイメージが無く、転職をしたいと思うがうまくいかない…
- 40代での転職をすると、どうなるのかを知りたい..
この記事を書いている人

- 人材業界経験17年目
- 転職経験3社
- ブラック企業での勤務経験あり
- 2000名以上の転職相談
- 1000社以上の支援実績
- ド底辺から社長賞受賞まで経験
- 現在は人材紹介に従事
転職経験ゼロの方を中心に、不安を取り除き安心できる転職ノウハウや、会社の「リアル」な側面を余すことなく解説しています。
まず、40代の方が転職をしようとすると、どうなるのかをお話しします。
その後に、どうやったら自分が望む転職ができるのかを解説することで、今の悩みを解決するお手伝いをします。
40代から転職をすると一般的にはこうなります。
まずは、結論からお話をします。
転職活動中においては下記の悩みを持つことになります。
- 転職サイトに自分が応募できる求人がない…
- 応募できる求人があったとしても、年収ダウンが避けられない…
- 応募をしても書類選考でほとんど通過をしない
また、転職後には下記のような悩みを持つことが多いです。
- 上司が年下であることが多く、プライドを傷つけられることが多い…
- 慣れない仕事をイチからスタートをすることになって、成果が出にくい…
- 適正な評価が与えられず、年収も上がらない…
残念ながら、こうなることが多いです。
実際に、厚生労働省のデータでも下記のようになっています。

転職入職者率とは、下記のように算出をしています。

つまり、その会社における社員を分母として、新しく入社をしてきた方を分子で計算をしたものです。
40代の方の入職者はわずか「4.5%程度」となっていることがわかります。
このように、とにかく転職を実現するためには、かなりの狭き門であります。
その状況を加味すると、企業と転職者の関係構図は「転職者<企業」となっていることがわかります。
それにより、転職活動中になにが起きるのかを解説していきます。
企業側が優位に立つことでの影響
前述させていただいたように、40代の方の転職入職率はわずか4.5%となっていましたよね。
つまり、企業側が選べる状態になっていることは否めず、そのような状況下の中では下記のことが起きます。
- 求人自体が乏しいため、そもそも応募ができない…
- 書類選考が厳しく、通過をしにくい…
- 企業が都合の良い条件提示になりやすい…
どうしても、こうなります。
ただ、この話は下記のことが前提となります。
- 特筆する経験がなく、同じようなスキルを保有している方が多い場合
- 応募希望者が多い求人へのエントリーをした場合
こうなりますよね。

当然、転職希望者が多い場合には、企業が多数の方を面接できる立場にいるため、選考が激化しますよね。

ただ、確固たるスキルを持ち合わせていれば、勝ち残ることができるため転職は難しくありません…
なので、自分のスキルを「優位に働かせることができる職場」を選ぶ必要があります。
つまり、この時点で「キャリアチェンジ」といった転職を実現するのは極めて難しいのです。
そのため、40代の転職を成功させるためには、自分のスキルを棚卸しをして、明確に主張することができる状況を作る必要があります。
その点について解説を進めます。
40代の転職は自分のスキルを伝えることが必要
このように聞くと、おそらくほとんどの方がこう思うのではないでしょうか。

自分が培ったスキルの棚卸しなんて難しいからできないよ…
そう思うのも無理はありませんよね。
今までさまざまな仕事を手がけてきていましたし、そもそもスキルは見えないものゆえ「見えないものを多数棚卸ししなくてはならない」と感じることから、そう思いがちですよね。
一般的に棚卸しをするためには下記のことが必要ですよね。
- 自分の経験を振り返り「いつ」「何を」「どのような成果」を全て書き出す
- 成果を輩出する際に何をポイントとして押さえたのかを整理する
- 整理したポイントは「どんな強み」として置き換えられるかを考える
- 自らが書き出した強みが他者と比べて秀でているのか客観的に判断する
これらのことを行わなければならないのですが、ほとんどの方は上記を行わずに転職活動をスタートするので、難しいと考えます。
これらは正直、どんなに転職慣れをした人であったとしても「客観的に見ること」や「自分の能力の優劣を比較する」ことは一人で行うことは難しいですよね。
もうひとつ大事なことは、転職活動において、下記の求人を探し当てることですよね。
- スキルをしっかりと評価してくれる会社
- 40代以上の方の採用を行なった実績のある企業
- 応募希望者が比較的少ない企業
- 自分の希望を叶えられる企業
ここが自ずと必要になりますよね。
条件を求めず、求人を探せば見つかります。
ただ、せっかく転職をするのであれば培ったキャリアを無駄にすることなく、しっかりと希望条件を満たした企業を選ぶ必要がありますよね。
そうすると、求人の希望条件を満たしながら、難しい条件をクリアする必要があるということが必要になります。
そうなると、自分一人で探し当てるのは極めて難しくなります。
だからこそ、40代の転職はエージェントを活用しないと、ほぼ解決が難しいと言っても過言ではありません。

これらの方法をもとに、転職活動をしたとしても、まだ不足があります。
それは、転職後の状況も考える必要があり、自分自身で一定許容をすることが多数あります。
その点について解説をしていきます。
40代で転職をすると、許容をしなくてはならないことがある
希望条件を満たした求人が見つかったとして、めでたく入社ができたとしても、入社直後には下記が起こります。
- 年下の上司が就くことが多い
- 仕事の成果を厳格に求められるようになる
- やりたくない仕事も一定しなくてはならなくなる
当然ですが、転職をすると、下記のことがリセットされますよね。
- 今まで培ってきた仕事の成果
- 取引関係にあった顧客企業や担当者の人脈
- 仕事の実績から得た自身の評価
- 周囲の人の信頼関係
これらのことが、なくなるわけなので、新たに実績を作り、周囲の関係構築をしなくてはなりませんよね。
ただ、入社直後に失敗をしたと感じた40代以降の転職者の方は下記のように感じています。
- 現職でのやり方を踏襲しながら仕事をしてしまうため、うまくいかない…
- プライドが許さず年下の上司が指示をしてくることが辛い…
- 周囲から信頼関係を得られていると感じてしまい、仕事を進めてしまう…
つまり、転職をすると何もかもがリセットをされることを理解せず、仕事をしてしまうことによって成果がでない、人間関係が構築できない、信頼が得られない悩みを持つことになります。
だからこそ、転職すると決めたのであれば、下記の覚悟を持つ必要があります。
- 新たに実績を作らないといけない危機感を持つこと
- 周囲のひとは自分に対しての信頼がないという事実
- 今までやってきた成果は、再現できない可能性があること
- 自分のプライドは持たず、心機一転仕事ができるかどうか
このようになります。
自身でこのような点を覚悟できるかどうかが、求人を探すことよりも難しく、この点を疎かにしてしまうことで、地獄だと感じてしまう方が多くなります。
40代での転職を天国だと感じるためにするべきことのまとめ
下記の順番で講じる必要があります。
- 今の仕事で得た「実績」「信頼」「プライド」を捨てることができるかを考え、覚悟を持つ
- 転職エージェントを訪ねて自分の経歴を棚卸しをしてもらう
- 強みを活かせる企業×応募希望者が少ない企業を選びエントリーをする
この順番です。
ここでやってはいけないことについても触れておきますが「転職サイト・転職エージェントなどを闇雲に広げて選択肢を求めようとすること」はやめましょう。
これをやると、さまざまなアドバイスをもらうことで迷うことになります。
そのため、転職サイトも転職エージェントも限定的に選び依頼をすると良いです。(1〜2社程度)

このように流れを踏まえることで、転職中も転職後も納得できる勤務先を選ぶことが可能になりますので参考にしてみてください!
コメント内容は、丁寧に拝見させていただきます!